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節 歯科クリニック 03-3496-1903

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治療項目

健康保険歯科
歯ぎしり治療・顎関節症治療・歯周病治療・むし歯治療・義歯・定期検診
保険外歯科
インプラント・審美治療・金属床義歯・レーザー治療・小児矯正・ホワイトニング・咬合治療・予防歯科

音へのこだわり
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 人間の耳は、一般に20Hzから20kHz(20,000Hz)の音を知覚するといわれています。またその上限は、加齢と共に低くなる傾向にあり、成人には16kHzより高い音は聞こえにくくなるとされています。

 下限の20Hz未満の音は耳では知覚できませんが、触覚では感じることができます。 その上限についても、従来、人間の可聴帯域の上限は20,000Hzとされていましたが、最近ではさらに上の帯域、生楽器や自然界には存在している超高域成分の有無が、人の情緒や感性に大きく作用していることが分かってきました。超高域成分が音楽や環境音などの可聴帯域内の音に加えられると、明らかに音の質感が変わってくるのです。

 こうした概念を語るときに「ハイパーソニック効果」と言う言葉があって、『音と文明』の著者である大橋力氏は、陽電子放射トモグラフィー(PET)などの脳科学研究の最新機器などを駆使して、熱帯雨林の音やインドネシアのガムラン音楽が脳に与える影響を調べたそうで、それによると22kHz以上の超音波を含む音楽を聴くと、大脳の聴覚野と大脳基底部の情動を司る部位が同時に刺激され、快感時に発生するアルファ脳波が検知されたのでした。これを「ハイパーソニック効果」と名付けたそうです。 この研究は、「空気伝導による超音波は人間には検知出来ない」という従来の音響学の常識を覆し、「アナログ世界の持つ本質的重要性を明らかにした」そうです。

 人間がリラックスしたとき多く出るといわれている脳のアルファ波は、どうやら高周波音を聴いているとき出てくるようであり、都会の雑踏などではこの高周波音が含まれませんが、筑波山とかジャワ島の森林などのような自然界の「パワースポット」といわれるような場所では、多く含まれているそうです。

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 ところが残念ながら、一般的な音楽供給メディアとして採用されているCDのサンプリング周波数は44.1kHzで、その1/2である22.05kHz 以上の周波数の成分は収録されてはいません。 これについては1970年代、現在の音楽CDの規格を検討するために行われたブラインドテストのさいに、当時の第一線の音響技術者を集め、高域再生をどこまで検知できるかについて調べた時のデータが関係しています。

その結果によれば、音質の違いとして検知できるのは14kHzまでとされ、その上の16kHz以上の信号については入っているのかどうかすらも分からなかったそうです。この時のテストの結果がその後の、現在までのオーディオシステムの高音特性についての基礎データとして受け入れられているようで、再生装置の高域は16kHz付近まで歪み無く再生されていれば十分だということになってしまったようです。

 従って、20kHz以上を再生しても意味がないことになるため、圧縮音源どころか、一般的な音楽CDに於いてすら、それ以上の周波数域はバッサリと切られているのが現状です。

 しかしながらその一方では、音楽では約40kHz迄の帯域に存在する倍音が、「楽器の微妙な音色の表現に重要」ともいわれているのです。ただし測定については22kHzが限界であって、それ以上高い周波数帯での様子は不明だとか。

そこで、先述の「ハイパーソニック効果」の事と照らして考えてみると、人間の情緒や感性というのは、やはりそれ自体を数値化して測定したりすることは出来ませんが、自然界の中の森林や小川などで、水の流れの音、風の音、小鳥のさえずりなどの中にその身を委ねていると、自然と心が落ち着いてくるような事を考えると、そこには人間の可聴音域を超えた、耳では聴くことの出来ない成分の「音」が含まれていて、それを体で感じているように理解できる気がします。

 また「聴覚」という概念についても、音波の機械的現象としてだけでは説明ができず、知覚や認知的側面も有しています。人が何かを聴くときには、大気を通して音波が耳に到達して、それが耳の中では神経の活動電位に変換されます。そしてその神経パルスが脳に到達することで知覚されることになります。

従って、音響信号処理など音響学に関わる問題では、単に音波の物理的性質を考慮するだけではなく、耳と脳が人の聴覚に重要な役割を果たしている点を考慮することも重要でしょう。

 前述のように、従来の方式の一般的な音楽CDを再生した場合には、そこには20kHz以上の周波数域は含まれていないため、気持ちをリラックスさせて脳のアルファ波を導き出すような効果や、40kHz迄の帯域に存在する倍音が、楽器の微妙な音色の表現などは全く期待できませんが、実は一部のメーカーのオーディオ装置には、「1/f アルゴリズムに基づいて高域成分を生成し、優秀なD/Aコンバータにより、40kHzに達する再生を可能にする」というような独自の機能を搭載している機種が存在しているのです。

 当医院で採用しているオーディオ機器は、この点には特にこだわり、これらの技術により、「CD内にはデータとして失われていた再生周波数帯域の上限を約40〜50kHzまで拡大」し、更に「ディスクに記録されている16ビットデータを24ビットに再量子化することでダイナミックレンジを従来の96dBから140dBまで拡大するHi−bit化技術」を併用することで、従来のCDの枠を越えた“より一層原音に近い音楽再生”を実現し、より滑らかで繊細な音楽表現を可能にしています。

 携帯オーディオプレーヤーやパソコンによる “圧縮音声ファイルフォーマットによりエンコードされた音”とは対極にあるサウンドを“感じて”みてください。

音へのこだわり・補足

参考までに、かつての“アナログ・レコード”での再生限界周波数は40kHzと言われています。

 因みに後発の規格として、5チャンネル再生(5.1ch)をもサポートしている“DVDオーディオ”と“スーパーオーディオCD(SACD)”という方式も存在し、DVDオーディオでは2.0chステレオで192kHz、5.1chサラウンドでも96kHzに対応しており、スーパーオーディオCDでは再生周波数帯域=100kHz(プレーヤー側での限界設定による)、120dB以上のダイナミックレンジと、従来のCDの特性を遙かに上回ってはいるものの、オーディオ・ソースの絶対数不足や、再生規格を統一できなかったこと、高額な再生機、新規に採用された専用の(デジタル)インターフェイスといったことなどが禍したためか、一般ユーザーへの普及にはほど遠い結果となったようです。

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 一応当医院でも、双方の方式とも設備的に再生をサポートしてはいますが、前述のようにオーディオ・ソースの絶対数不足という理由によりあまり活躍の機会がない、というのが現状です。

 結局、何だか’70年代に登場してわずか数年で姿を消していった“4チャンネル・ステレオ”の時によく似た結果となってしまいました。 当時は、「(立体音響などというものが?)まだ早すぎた規格だった…」などとも言われましたが、今回の顛末をみるかぎりには、そうした理由からではないようですね。

やはり現在メインのユーザー層は、主に利便性を重視しており、ネットによる音楽配信やMP3オーディオなどの需要の方が求められている結果とも言えましょう。 どうやら、ことオーディオについては「普及して既にユーザーが多数存在し概ね満足を得られ、安定している既存の規格」に対し、「更に付加価値を追加して高額化した類似の(或いは派生的な)商品」というのは、殆ど成功しないようです。

 カセット・テープの大型化規格の“エルカセット(ELCASET)”なるものも その昔あったのです、 見事にハズレ商品となりましたが。 取り敢えず、DVDオーディオについては、既に「DVDオーディオ プロモーション協議会」という国内の業界団体も消え失せ、ほぼ自然消滅といった状態のようです。

また、パソコンのアプリケーション・ソフトによる、DVD再生環境下に於いても、現在のバージョンでは既に再生対象外です。

 最近の動きとしては、ブルーレイを基にした規格として、“Blu-rayオーディオソフト”なるものもいよいよ登場したようです。 要するに、映像未収録のオーディオ専用Blu-rayソフトということで、収録されている音声フォーマットについては、「Linear PCM 24bit/192khz」の2chステレオと5.1サラウンド、「dts-HD 24bit/192マスター・オーディオ」の5.1 サラウンド、「Dolby TrueHD 24bit/192」の5.1 サラウンドと「Dolby Digital 48khz」の5.1サラウンドなど5種類もの音響方式で収録されているとか?

オリジナル音源への道
 元来私は、単純に“音楽好き”なので例に漏れず、過去には色々なタイプの携帯オーディオプレーヤーを購入し試してきましたが、どれについても長続きせず、結局みんな埃を被っているという結果となりました。特に近年の、“圧縮音声ファイルフォーマットによりエンコードされた音”というのが好きになれないのも、その要因のひとつといえましょう。 music_4

 この圧縮音声ファイルフォーマットには大きく分けて、可逆圧縮(Apple Lossless、lossless WMAなど)と非可逆圧縮(MP3、AACなど)という2つのタイプがあります。このうち、“可逆圧縮”では圧縮前のデータと、圧縮〜展開の処理を経たデータが完全に等しくなるのに対し、より高圧縮率の“非可逆圧縮”では、人間の感覚に伝わりにくい部分では情報を大幅に減らし、伝わりやすい部分の情報を多く残すようにするというように、人間の視聴覚特性を利用することにより劣化を目立ちにくくしてはいますが、圧縮に伴い、その結果としてデータの欠落・改変は免れないのです。

 また、非圧縮音声フォーマットというの(WAV、AIFF、AUなど)も存在しますが、携帯型音楽プレーヤーに対してという使用目的を考えた場合にはデータが大きくなりすぎてしまい、その意味をなさなくなってしまうので、結果的には圧縮効率が良い「MP3」方式が、その普及度からいっても最も一般的であると言えます。 従って、最も普及していると考えられるこの「MP3」の音に、もはや現代人の耳は慣らされてしまっているといえるでしょう。

 「英語耳」というのをご存じでしょうか? これは“日本語”を標準言語とする環境に育った日本人にとって、“英語”を標準言語とする環境下で育った耳なら聞き取れる“音”が聞こえにくいことから、特に「ヒヤリング」が苦手である事が多い、と言われていることに由来するようです。 これは“日本語”で使われている音の周波数には無い音が“英語”では使われているため、その耳慣れない音が殆どの(旧来の?)日本人には聞き取れない事から来ています。 また、幼少期に育った環境で聴いていた音により左右されて、人間の耳はその能力(性能)に差が生じるといわれ、皆が一様の聞きとり能力を有しているわけではなく、後天的に個人差がうまれるようになる、と言われています。そしてこれは、音痴とも関係します。 音痴のことを伝音性音痴といい、幼少期の環境に左右されやすく、やはりこの時期の音感教育に基づいているようです。

 近年、ハードウェアにしてもソフトウェアにしても、その性能は飛躍の一途を辿っていると言えるような時代なのですが、その一方で、「オーディオ環境の退化」は著しく感じられます。 割と最近、“BEATLESのリマスター”盤CDが一挙に発表され、大きな話題ともなりましたが、そのリマスタリングを行ったチームの一人であるアラン・ローズ氏も、雑誌のインタビュー記事の中で「昔から人によりオーディオ・システムのタイプやグレードは違っていましたが、総じて現代のオーディオのクオリティが落ちていることは否めないと思う」と語っています。 また、同氏は「若い世代には携帯音楽プレーヤーではなく、スピーカーから得られるサウンドの魅力を知って欲しいと願っている」、そして「さらにいえば、私はそれを教育すべきだとさえ感じているのです」とまで語っていました。

 この“BEATLESのリマスター”音源については、携帯音楽プレーヤーを音調整の際に想定したりすることはせず、「携帯音楽プレーヤーの聴取環境はいっさい意識していない」とスタッフが明かしています。 それは逆に言えば近年の風潮として、邦楽でも洋楽でも同様に、チャートに上るような曲の殆どが、「携帯音楽プレーヤーを意識して音作り」されていて、迫力を増すために過度の音圧の増強などが施されており、もはや「より原音に忠実なサウンド」とはかけ離れたものになってしまっているという事なのです。 現代人の耳は、リズム系が極端に強調され、重低音がブーストされたような音にしか満足が出来ない「耳」になってしまいますし、そんなのばっかり聴いていたら、いずれは「難聴」になってしまうでしょう。

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 当医院も特別に最高級のオーディオ環境というわけではありませんが、せめて上記のような“いま風の音”とは違ったサウンドで患者さんに少しでも快適な音響空間を味わってもらえれば、と考え続けてきました。 そして「自身で選んだ音楽以外はかけない」、というのが院長のこだわりのひとつでもあり、これまで国内・外で集めてきた数100枚のCDから厳選し、それをその音源としています。

 また、既存のサウンドだけでは飽きたらず、ついには当医院専用にイメージして作成を依頼した念願の、“院長プロディース”による業界初(?)の「節歯科オリジナル音源」の実現も果たしたことにて、今後も益々の充実をはかって行きたいと考えております。

「THE BEATLES LOVE」のこと
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 これは「THE BEATLES LOVE」のCD / DVD-AUDIO盤です。ビートルズの“オリジナル・アルバム”とは全く別の、特殊なコンセプトで作られた、コンピレーション作品のようなものですので、本人たちに対する評価などとは直接は無縁のものと言えます。

要するにLas Vegasの“Cirque du Soleil”のためだけに、オリジナル曲の素材+αを利用し、「サウンド・コラージュ」のように再構成することで作られた、“サウンド・トラック盤”みたいな性質のものなのです。

自分で「ディープなビートルズ・ファンなんだぞ」と気負っているような方の中からは、聴いたら“こんなのはビートルズじゃない”とか、“邪道だ”とか言う声が聞こえてきそうな感じもします。

 但しこれは、存命中の二人と、相続者たちの了承と協力のもとで、ビートルズの音楽を知り尽くしている“ジョージ・マーティン”とその息子のプロデュースによって行われた作業でもあるのです。

ですから、「いつもビートルズの曲に漬っていたい….」などと考えているような方なら、聴き覚えのあるフレーズが満載ではあるので、あんまり気張って考えずに聴き流しておく分には「たまには、こういうのも良いかな?」といったふうにも思えるかも知れません。

ただ、CD盤とDVD-A盤の双方を聴いてみて感じたのは、通常の2チャンネル・ミックスのCD盤で聴いた場合、“オリジナル・アルバム”と同様に真正面から聞こえてくるその音は、特に“新しい部分”が押しつけがましく思え「鼻につく」と感じる人も居そうな気がします。その点、DVD-A盤のマルチチャンネル・ミックスで聴いた場合には「ビートルズの曲に包まれる」ような感じになって、“曲の中に入ってる”感があるためか、前面から「聞けっ!」状態にならないのが、結果的に好印象であるように思えました。

 従って、上記のような聴き方をする場合には、こちらの方がオススメと言えます。更には、AVアンプに搭載されたプロセッサーのLiveやHallのようなモードを通して聴いてみたときには、“Cirque du Soleil”の会場で流れているような雰囲気も再現されて、よりベターでしょうか? あくまでも、両者を聞き比べてみた場合の、“参考意見”ということですが。 因みに、はじめCD盤の方だけを先に聴いていた時には、スピーカー(卓上ではない)を通して聴いていた分には、特にそれほどの押しつけがましさは感じませんでしたが、DVD-Aのマルチ・チャンネル盤を聴いてしまった後では、印象がそのように変化したのかも知れません。

 そのDVD-Aも、もはや“風前の灯火”で消えゆく定めでしょうから、聴く機会というのも余りないかも知れませんが、一応参考までに、通常のDVDプレーヤーをお持ちの方の場合、DVD-Aディスク規格本来の音源部分の再生は出来ませんが、従来の「映像用DVD」用の音声部分に相当する音源での再生は可能なのです。

 従って、DVD-AUDIO専用のプレーヤーが無くとも、従来のDVDプレーヤーやDVDレコーダーがあれば、「音を出すこと」は出来ると思います。 現時点では、ビートルズの公式な「マルチチャンネル・オーディオ・ディスク」というのは、この「THE BEATLES LOVE」のDVD-AUDIO盤ひとつだけです。

ソロ活動期のものでは、“Paul McCartney”の「Band on the Run」と「Venus and Mars」のDTS オーディオ・ディスクというのがありましたが、既に入手困難となりつつあるようです。

 この2枚については当時発売されたことがある(国内未発売)、“4チャンネル・レコード”用のオリジナル音源がそのまま採用されています。あとはライヴ音源だし、SACDになりますが、ジョージの「LIVE IN JAPAN」のマルチ・チャンネル(ハイブリッド)盤があります。

他にも当時、「Imagine」や「Ringo」などにも4チャンネル・レコード(或いはオープン・リール版)がありましたが、現在のところデジタル・オーディオ化はされていないようなので、残念です。

当医院の音楽ジャンルについて
   当医院で流れている音楽について、その殆どは“New Age(ニューエイジ)”或いは“Ambient(アンビエント)”と呼ばれる系統のものです。

その他にも、一部“Adult Contemporary(アダルト・コンテンポラリー)”と呼ばれるような種類のものを流していたりする事があります。

music_5  はっきりとした“定義”などは存在していないようですが、そのむかし良く使われていた「Healing music(ヒーリング・ミュージック)」という表記については、“癒しの音楽”とも言われるように、主に音楽による「精神療法を目的として作られた音楽」のことを指します。これについては「アルファ波」や「1/fの揺らぎ」と関連づけられていたりするものがあり、また、ミュージック・セラピストにより登録商標されていて「音楽療法」にも用いられることから、そうした概念のものとの混同を避けるため、既に現在では通常使用されない傾向です。

 先述の経緯から、「Healing music」と呼ぶ場合には、聞いているとリラックスできて“アルファ波が出る”と言われるような音楽と位置づけられことになります。しかし実際には、コラムの『音へのこだわり』のところでも解説しているように、「超高域成分を含んだ楽器の生演奏」を聴いた場合か、或いは「超高域成分を含んだ音楽ソース」とそれを再生する装置の“ 入口 → 出口まで ”= プレーヤー 〜 アンプ 〜 スピーカー、のすべてが22KHz(22000Hz)以上の音に対応したシステムで構成されていない限り、“アルファ波がでる音楽”にはなりがたいと考えられます。

 従って、仮に「Healing music(ヒーリング・ミュージック)」と称していてもその大半は、ただ“心地がよい気がするだけ”の「別もの」であり、名ばかり(広義)のヒーリング・ミュージックということになります。

 そこで現在でも、単純に“healing”とか“ヒーリング(癒し)系”という呼び方は使われていますが、「ヒーリング・ミュージック」と露骨な呼び方をすることはあまり無くなりました。 また、「これは、ヒーリング・ミュージックです」=「心身の不調を癒す曲です」と言い切ってしまうには、それを裏付けるような、それについての何らかの具体的な(元々精神療法を目的として作られたとか、ハイパーソニック効果を持っているなどの)根拠を有しているような場合以外は、誤解を避けるために“ヒーリング系”という程度の表現に落ち着いてきたものとも考えられます。

“癒し”と言う概念自体が曖昧なものであって、「癒されるか、癒されないか」については、“個人個人のその受けとり手の側によるものが大きい”ためであるとも言えるでしょう。 ただ、「Healing music」という直接的な表現が、何らかの医療行為に関わるような性質の場所で使われた場合、誤解を生じる可能性があるため、表現もより慎重なものと考えざるをえません。

 「現代用語の基礎知識」によれば、“Healing music”と“New Age music”の関係は次のように説明されています。「“Healing music”とは、癒しの音楽という意。精神療法の手段として音楽を活用しようとする動きに対応して、音楽業界が作り出したネーミング。 クラシックやロック、ジャズ、民族音楽などを取り込んだイージー・リスニング・ミュージックの一種である“New Age music”の発展形として提唱され始めた。」

  これは“Healing music”が“New Age music”から派生したものであることを示す一方で、“Healing music”と呼ばれるべきものは、“New Age music”の中でも「精神療法の手段」といったような性質を有するものとして特化されている事を示しています。

 “Ambient(アンビエント)”とは、もともと「周囲の」とか「環境の」という意味のことばで、カテゴリー的には、“リラックスしたい時”に用いられるようなタイプの音楽であって、視聴すること自体を目的とはしていない類のものです。従って強く主張することなく、聴き流して無視出来るような穏やかな種類のものをさしているといえます。

つまりこれは、音楽のスタイルを限定したものではないため、クラシックやワールドミュージック、ジャズ、プログレッシヴ・ロックなどの中にも、該当するものがあるわけです。 Ambient(アンビエント)”とは、音楽ジャンルを示すというよりも、むしろその思想を表す言葉であると言えるでしょう。

 一方、”New Age music(ニューエイジ・ミュージック)” についても、これ自体が音楽ジャンルというより、その範疇のそれぞれの音楽は色々な種類の異なったジャンルやスタイルを有し、かつ穏やかなものであって、“リラックスさせたり”、“前向きな感情を与える”、といった「意図を有する」ような音楽とされます。

こうした曲の持つ特徴の例としては、催眠感が形成されるような、同じメロディが幾度も繰り返される様式をもっていて、更にその内のいくつかでは自然の中から収録した音を用いることによって、より作品への導入をはかるようなスタイルを持ったものがあります。

“Adult Contemporary(アダルト・コンテンポラリー)”と言う言葉は、随分と昔から使われてきているようで、主に「ラジオ放送」等での表現に使用されてきた経緯が思い起こされます。イメージ的には、日本で‘80年代初期頃に登場した“AOR”と呼ばれるような音楽にダブります。これは大人のための、「けたたましい楽器の鳴らし方や、耳障りになるような喧しい唄い方をしない」ような種類の音楽を、それ以外の音楽と分類するために用いられてきたようです。 FMラジオ局が多い米国では、それぞれの局がオンエアーする曲のタイプによる特徴付け(カテゴリー分け)をするやり方が採用されている傾向があるので、このような表現方法を好むようになるのではないかと考えられます。そして、それらのカテゴリー内での独自の「人気チャート」が存在していたりしています。

 この’80年代当時、我が国には(東京で)FMラジオ放送局が僅かに2局しか存在して居なかったため、そのような概念が積極的に採用されることは、その必要性から言って無かったことと考えられます。

‘この80年代の初期頃から日本で登場してきた“AOR”と呼ばれるような音楽ですが、これは「Adult-Oriented Rock(アダルト・オリエンテッド・ロック)」の略称であると称されてきました。しかし現在では、これは日本のメーカー・サイドが、自分たちの販促のためのイメージ作りに勝手に名付けた「日本語英語」として知られています。その裏には、上記のような理由が働いていたのではないかと推察されます。

 実際の、本家における“AOR”の意味するところは、“Audio-Oriented Rock(オーディオ・オリエンテッド・ロック)”とされており、歪みない楽器の音色と、パンクなどのように怒鳴ったりすることのない歌声が特徴と言えるもので、その登場時期も日本とは違って、70年代から80年代初め頃にかけて使用されてきたようです。

 また、“Album-Oriented Rock(アルバム・オリエンテッド・ロック)”とも言われており、こちらは、コンセプトなアルバム作りがされているような、曲ごとの単独な出来やヒット性よりも、トータルな完成度で聞かせるような作られ方が特徴とされているものを指しているため、ハード・ロックやプログレッシブ・ロックをも含むものとなり、日本において“AOR”と呼ばれているようなものとは、全く別物になってしまいます。

 因みに、これらに使われている“Oriented”とは、「〜に関心を持った, 〜を重視する, 〜志向の」を意味する言葉です。

 尚、上記のような音楽のために必要とされる音楽環境への配慮の結果として、現在当医院で採用している音響機器は、楽器の微妙な音色の表現に重要とされる、約40kHz迄の帯域に存在する「倍音の再現」や、22kHz以上の超音域を含む音楽を聴くとアルファ波が検知されると考えられている「ハイパーソニック効果」に拘って、設定してみました。

従来の“オーディオCD”では、記録フォーマットの限界となっているために再生周波数帯域の上限となっている20kHzを、再生装置の持つ性能によって約40kHz〜90kHzまでも再現し、ダイナミックレンジについても本来の96dBを140dBまで拡大している他、“DVDオーディオ”の96kHz〜192kHz、“スーパーオーディオCD”の100kHzと120dB以上のダイナミックレンジにも対応すべく、アンプ部分も100kHz(100000Hz)に対応したものに、そしてその最終的な出口となるスピーカー部分では120kHz(120000Hz)にまでに対応する設定をしてみました。

これらによって、従来のオーディオCD再生を越えた“より一層原音に近い音楽再生”を目指し、より滑らかで繊細な音楽表現を実現することが出来たのではないかと思っています。


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