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節 歯科クリニック 03-3496-1903

基本的に予約制による診察です。
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治療項目

健康保険歯科
歯ぎしり治療・顎関節症治療・歯周病治療・むし歯治療・義歯・定期検診
保険外歯科
インプラント・審美治療・金属床義歯・レーザー治療・小児矯正・ホワイトニング・咬合治療・予防歯科
症例紹介 (2) 義歯など

先生のお気に入り−1(チタン床義歯:上・下顎総義歯症例)
これらの写真は、平成17年に治療が完了した症例を、平成22年に撮影したものです。5年以上経過しても比較的良い状態を維持しているため、記録用に撮影したものですが、顎堤の状態は現在も義歯作成当時と殆ど変わりありません。


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① 上顎は、右側が第二大臼歯を根面板にて保存に努めたため、やや幅広くしっかりしており、左側も当時は小臼歯2本に根面板を使うことで残存させ、将来保存不可能になった際への対応も見越しての設計でした。予想の通り、その後第一小臼歯は保存不可能になって脱落、現時点で第二小臼歯も既に根面板が外れて保存不可能な状況になり、脱落寸前ではあります。

左側の第二大臼歯の根面板も何回か外れ、そろそろ限界かもしれませんが、予想よりも良く保ったと思っています。

そして、これらの歯の保存によって、抜歯後に顎堤が痩せる事で条件が悪くなることを回避することが出来たのでした。 また、その最終的な抜歯は、徐々に削合していった後、短くなった状態で行うため、その顎堤に対する影響は軽微となります。 これは、当医院のコンセプトでもある「歯の保存」の実践により、どんな歯牙であっても容易に抜く考え方はせず、その寿命の限り最大限まで利用したものと言 えます。


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② 下顎は、上顎とは逆に歯は当時から1本も残っておらず、また顎堤の条件もかなり厳しく、来院当時からスジ状なアーチを残しただけで殆ど平らに近い状況の、難症例のひとつでした。 また、当医院への初来院時には、咬み合わせが合っておらず、形状も不適切で出来の良くない、不安定な総義歯が上下顎に装着されており、普通に入れているだけでも痛みがあり、とてもマトモに食事が出来るような状況にはありませんでした。 特に下顎の義歯が最悪で、大きさも小さすぎ、全く吸着しない形状をしておりました。

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③ これらも平成22年に撮影のものなのですが、大切に使われていることもあり、まだまだ綺麗で大変に良好な状態です。この交合面側からの写真だけでは判りにくいですが、下顎については、唇側は口唇圧を加減するために唇の形状を考慮してえぐり込み、舌側も舌圧によるズレを緩和しつつ舌にて浮き上がりを防止するための舌房を考慮した形状を付与してあります。

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④ これは義歯のウラ側からの写真ですが、上顎はしっかりとした吸着と安定を図るために、床縁(フチ)の部分は厚みを持たせた形状を付与して有るのが分かります。また中央の金属部分は極限まで薄く仕上げつつ、超軽量化をはかれるチタンを採用してあります。 下顎についても、しっかりとした吸着と安定を図るために、床縁(フチ)の部分は極力レジンを採用することで可能な限りには厚みを持たせてあります。舌側中央の金属露出部分については、感覚的な面への配慮から極限まで薄く仕上げつつ、全体的に強度を保てるようチタンを採用しました。

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⑤ 義歯上下を咬み合わせたものを正面からみた画像では、上下顎とも床縁(フチ)の辺りの形状が、口唇が“乗っかる”感じに仕上げられている様子が特に下顎は、上顎と比較してかなり末広がり形状に大きい、という事が理解できます。

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⑥ 写真が悪いので分かりにくいですが、上顎義歯を装着した状態の口腔内です。 義歯の後縁が必要充分に奥まで設定されているのがみえます。ここが不完全であれば、上顎の義歯というものは容易に落っこちます。

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⑦ こちらは下顎義歯を装着した状態の口腔内です。 これはもっと写真が悪く、結局写せませんでしたが、やはり義歯の左右の後端は必要充分に奥まで設定されています。 ここが不完全な下顎の義歯は初めから全く安定しません。舌が動けばそれと一緒につねに動き回り、“吸着”以前の問題といえます。

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⑧ 上下義歯を口腔内に装着した状態の正面像です。先述のように制作から5年以上が経過していますが、患者さんご自身が満足しておられ、殊更愛着を持たれているだけあって、日頃の取り扱いに対する気配りの程がよく表れてます。 いつも「お友達に言われて見せてあげている」とお話ししてくださるほど大切にされて、いつも綺麗な状態に保って頂いておりますので、こちらにとっても難症例だっただけに、嬉しく思っています。

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