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節 歯科クリニック 03-3496-1903

人間は、人それぞれ

 人間は、人それぞれです。ある程度長く歯科医師をやっていると、色々な方に出会います。 ここで言う“人それぞれ”とは「いつも予約の時間に遅れてくる」とか「当日、土壇場になってからキャンセルしてくる」とか「無断キャンセルの挙げ句、それっきり来ない」というような“性格”の事についてではなく、“感覚”や“体質”のことについてです。 dd_1  人間が「苦手」とするものも人それぞれ違っており、歯科診療に関係することでも同様なのです。

「注射が痛いのだけがイヤで、その後は平気です」とか、その逆に「注射は全然OKです、治療中に痛い方がイヤなんです」とか、「虫歯の治療以外でも何でも、治療には全部麻酔(注射)をしてください」とか「え〜、注射しなければいけないんですかぁ?平気だから(痛くないので)そのままやってもらえませんか?」とか、「今まで歯の治療で一度も麻酔なんかしたことなかったんで、(必要だなんて)聞いたことありませんけど?、なぜやるんですか?」など、色々なことを仰います。因みにみなさん、大人の方です。

 要するに、「恐怖」を感じる対象が違っていたり、「痛覚」の感受性のレベルに違いがあったりすることで、その差が生じるのでしょう。
また、「まったく麻酔が効かない方」代表と、「麻酔が効きすぎて痺れっぱなし」代表というような方にもお会いしたことがあります。
前者では、医院にあったあらゆる種類の麻酔注射薬を試し、注射の方法についても工夫してみたり、効くのを待って時間をおいたりと、考えつく限りをやってみましたが、殆ど全く効き目がありませんでした。不審に思ってあらためて聞いてみたところ、「その昔、(内科の?)手術を受けた際にも同様でした…..」とのお答えでした。

dd_2 これについては、私がヤブだったわけではなく、ご本人の体質的な問題だったので、殆どどうにもなりません。まあ、お気の毒なかぎりです。

後者の方については、問診時から予め「(長く)効き過ぎて怖い」との訴えがありましたので、取り敢えず、一般的に良く用いられる注射薬を“量を半分以下位”にしてやってみたところ、結果は昼前に処置をしたにも関わらず「夜中近くまで痺れていました」でした。

 そこで今度は“量を1/3位”にしたところ、それでも大差はないようだったので、その次には薬品の種類を変えてみることにしました。通常は、全身疾患に関することで何らかのリスクがある方や、高齢の方で循環器系に心配がある方に使うような、循環器系への負担に配慮したもので、効き目が短く20分程であっという間に醒めてしまったりするものです。従って、時間の掛かる治療には不向きで、普段は「健常者」へ使うことは殆ど余り使いません。 その薬品を“半分とちょっと位”使ったところ、それでも昼前に処置をしたにも関わらず「夕方まで痺れていました」だったのです。流石に、これには驚きました。

 それで最終的にその方については、その薬品を“量を1/3位”にして使うということで何とか「恐怖心を少なくして」治療することが出来ました。

dd_3  まあ、これらは何らの誇張もない実例ですが、あくまでも両極端な例であるとは思います。 しかしながら、こうした実例を知ることで、人間には、その個体間で著しい「個人差」が存在しているという事実をご理解頂けるのではないかと思います。

 振り返ってみれば、今回のこの例のように我々の職業というのも、大学を出たての状態で出来る事、理解していた事というのは、たかが知れていたのではないかと思えます。 そしてその後、長年の間に様々な患者さんをお相手にこれまで学ばせて頂いてきた、その経験によるものを日常の診療にフィードバックすることで生かすことが出来たとき、それを少しでも皆様へと還元できたのではないかと考えるしだいです。

診療中に居眠り!?

 この話をすると多くの方が、「え〜、(歯の)治療中になんか寝られるんですかぁ…」と、驚かれるのです。 でも実際に、その様な方はいらっしゃるのです。そしてそんな場合に、Dr.は一体何を考えるのか?
それは決して、「コイツ、ひとが真剣にやっているのに、まったく….」ではありません。 dd_4

例えば、「ああ、嘸かし仕事でお疲れなんでしょうねぇ」とか、「(黙って身を任せるなんて)それ程までに、私のことを信頼して下さっていて….」とか、「この音楽で、それ程いい気もちになったのだろうか?効き過ぎかな?」や「この人、なんか病気じゃないだろうか??」ということなどです。

凄い人になると、こちらが何をやっていようがお構いなしに、例え「チュイ〜ンッ」と削っている、その真っ最中であっても、居眠りのあげく、口を閉じはじめたりもするのでした。

まあ、こちらも怖いので決して有り難くないですから、これは止めてもらいたいですが。

 しかし、やはり長年やっていると経験上、一見、単純に思える「診療中に居眠りする」というようなことからでも、その方の健康状態についてを窺い知るヒントになったりもするのです。

特に、その居眠りのタイミングや、その後の(睡眠中の)状態の違いにより、それを幾つかのグループに分けられると思います。 取り敢えず、それを3つのタイプに分けて説明してみます。

dd_5  まず、比較的恐怖心の少ない、余り痛みを伴わないように思われる治療の際、暫く続けて口を開いて頂いていると、段々と閉じてきてしまうようなタイプの方。何となく睡眠と覚醒のあいだを行き来して彷徨いながら、「ウツラ、ウツラ….」とされているような場合なら、単に“疲れている”ケースであることが多く、特に唾液の性状がサラサラではなく、ネバネバとした「粘液性」であることで、その事が裏付けられるのです。

 つぎは、治療内容によらず、治療椅子に座ってから暫くすると、“何かのスイッチが入った”かのように、自ら眠気を訴えるタイプ。その様な方には「先生〜、この椅子の背中の硬さは絶妙ですねぇ、横になると気持ちが良くなって、耐えられません….」とか「先生〜、この音楽、何とかなりませんかぁ、聴いているとどうしても眠くなって、起きていられなくなります…..」などといったように、特定の条件によってその“スイッチ”が入ったようになる方で、毎度という方もありますが、その時だけということも多く、一番問題が無いと考えられるタイプです。これについてはコラムの、「音へのこだわり」に登場する“ハイパーソニック効果”との関連も考えられますので、ご興味がある方はそちらも併せてお読み下さい。

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最後が最も心配されるタイプで、治療椅子に座わるやいなや、話もそこそこに僅かな時間で、アッという間に気を失うかのごとく、殆ど熟睡してしまうような方です。

この場合の殆どの人は「イビキ」をかいてしまう程の状態で、前述の2つのケースとは違い、“意識を失う”ほどの眠り方です。

そして「イビキ」をかくということは、即ち“口呼吸”をしているということであり、その際の口の中はカサカサに乾燥し、舌がベロ〜ンと横にだらしなく大きく広がって来たりします。

「イビキをかく方」というのは、睡眠的にはその間に、中途半端な浅い睡眠状態が繰り返されていて、連続的で深いきちんとした睡眠が取れておらず、「長い時間寝た」にも関わらず、実際にはほんの数時間程眠ったかどうか程度にしか睡眠を取れていないのと同じような状態なのです。そのため、突然の睡魔に襲われて、ほとんど気絶するように眠ってしまいます。

その中でも、イビキの途中で時々「クゥ〜、コワァ〜、カッ!………」のようにイビキ=呼吸が止まって、数秒〜数十秒のあいだ止まったままになってしまうような方、これは“睡眠時無呼吸症候群”と呼ばれるもので、へたをすると命にも関わる、危険なものなのです。

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と言いながら、じつはこの私自身が家族に「寝ているときに、イビキ(呼吸)が止まっていたよ」などといわれていたことがありました。朝起きたときにも、口に中も乾燥気味で、そのうえ喉までイガイガ・カサカサのかすれ状態になっていて、眠ったはずなのに、何だかアタマの芯が“酸欠状態”のようにボ〜として働いておらず、まったくスッキリとしません。この頃は正直、何となく“身の危険”を感じていたくらいです。(これについては、「リップトレーナー・パタカラ」を数年使い続けたことで現在は解消し、その後も欠かさず継続使用しております。)

以上、簡単に解説してみましたが、付け加えるのなら、3番目に関しては何らかの対策が必要であると考えます。特に“睡眠時無呼吸症候群”である場合には、放置しておいたら最悪、「睡眠中の呼吸停止で死に至った」といった例もあるからです。

そうでなくとも「イビキをかく方」は、睡眠を十分に取れないことから疲れが取れにくかったり、血圧が高くなったりする傾向もあるので、注意が必要でしょう。

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また、歯科に限って言うのであれば、1番目のケースも要注意です。

それはこのような“慢性的な疲れ”がある方の場合、「抜歯手術」や「インプラント手術」といったような“外科治療”などで麻酔を行った際に、「脳貧血状態」に陥って血の気が引き、意識が朦朧としたり、意識を失ったりするような状況になる可能性が高くなるからです。

まあ、漫然と眺めていれば何も分かりませんが、見るところを見ていると、ちょっとしたことからでも得られる情報はあるのだということに尽きます。

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